「年をとる」とは、生まれ変わること

「年をとる。」今の時代、案外ネガティブな言葉だ。

しかし、昔は意味が違った。「年をとる」とは、生まれ変わることだったのだ。

年神様は何のためにやってくるのか

お正月には、年神様が遠くからやってくる。年神様は何のためにやってくるのか?

それは、全ての人や物に年をとらせるためである。年神様は新しい生命を与えてくれるのだ。

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▲その年神様の霊力を移しとる道具が鏡餅なのである。

この鏡餅を供え、そのお餅を食べることによって、私たちは新しい生命を年神様に頂くのです。

生活に必要なもの、重要なものなど、いたるところに鏡餅を置いた。古い農家さんでは、台所の隅に鏡餅を置いて、ネズミにちゃんと年をとらせてあげるらしい。

現在は餅が主体になり、鏡餅と呼んでいるが、平安時代のころまで、鏡が主体で、源氏物語には、餅鏡と書かれている。また、餅 鏡のことを正月様とも書いている。古代の人は、白くて丸いものに霊が移ると考えていた。

移るから鏡というのだ。つまり、鏡餅は日本古来から現代に続く呪術的な道具なのである。

餅に力有り。お値段こちらです。

小餅 二合 360g 540円
中餅 五合 900g 1,620円
大餅 一升 1,700g 3,240円
のし餅 2,000g 2,592円
(すべて税込み価格です)


▲菓子創作家 中山忠男の本物の餅

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▲俳句の季語に代表されるように、四季の移ろいに敏感な日本人。フキノトウに春、初鰹に夏、ススキに秋を感じ、正月には気持ちが改まる。民俗学的な視点から、食事や行事に映る「旬」の文化を読み解く。

2020.11.1